妙齢の美人店員のひと言で、Exmouthへ ……全力で手を振るバイバイ!    Episode08/Part2

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夜通し続く機械音

2023年11月17日(前回から続く)
夕陽のなか、やっと辿り着いたロードハウス(Nanutara Roadhouse)。
急な予定変更だったため、事前予約ができなかった。
「空き部屋、残ってて…」と祈りながら走ってきたが、残念ながらキャビンは満室。
結局、この夜はテント泊になった。

500km超えのロングライドで、疲れきっているのに眠れない。
原因は、自家発電機の音。
どのロードハウスも、電気の調達や水の浄化を自前でやっている。
半径200〜300km、何もない孤立した場所にあるのだから仕方がない。
一日中、大きな自家発電機を回している。

だから、ロードハウスでのキャンプは、「発電機の音」に悩ませられることが多い。
旅の最初の頃は、ロードトレインの運転手がエンジンをかけっぱなしで寝ているのだと思っていた。
燃料代が高くつくんじゃないか…と不思議に思っていたが、ある深夜、ロードトレインが出て行っても音が消えない。
そこでようやく自家発電機だと気づいた。

生活インフラを自前で賄っているので、ロードハウスのキャビンはけっこう値が張る。
ボロなキャビンでも、都市部のホテルと同等、もしくはそれ以上ということが珍しくない。
ドミトリー並みに安い所もあるのだが……行ってみないと分からない。
やっとの思いでたどり着いた時、宿代が高かったり、満室だったりすると、心も体もダメージが大きい。
だから旅慣れてきてからは、ロードハウスに泊まるときは、遅くとも当日朝までに電話で予約し値段も確認するようにした。

話は変わるが、ロードハウスではオリジナルのステッカーを売っている所が多い。
その土地や人々の雰囲気がよく表れている。
無類のステッカー好きの私は、給油や食事で立ち寄るたびに探して買っている。
旅の記念や記録にちょうどいい。
気が付けば、ステッカーが旅のログになっている。
値段もだいたい1枚5〜10豪ドル程度と手ごろなので、お薦めだ。

パニアケースに貼ったステッカー

美人店員のひと言

昨晩、Nanutara Roadhouseのステッカーを眺めていたら、こんな文言が目に入った。
“Next Stop Adventure / NINGALOO REEF”

Nanutara Roadhouseのオリジナルのステッカー

KARIJINIは通ってきたので分かる。
だが NINGALOO REEF って何だ?

気になってググってみると、西オーストラリア州を代表する景勝地らしい。
美しいビーチとサンゴ礁で有名で、3月〜7月頃にはジンベエザメも見られるという。
世界屈指のダイビングスポット――と書いてあった。

売店兼食堂の妙齢の美人店員と仲良しになった。
暑さしのぎに、ずっとレストランに居座っていたので仲良くなったのだ。
愛想がよくて話しかけやすい。チョットだけサービスもしてくれた。
「どんな所?」と聞いてみると、彼女は迷いなく

「いいところよ、私たちもよく行くわ」
エクスマウス(Exmouth)に行くべきよとおっしゃる。

赤い土と黄色い草のコントラストのアウトバックは大好きだ。
でも、さすがに飽きてきた。
青い海を見に行くのも悪くない。
Exmouthに行ってみることにした。

翌朝、9:00過ぎ。Exmouthに向けて出発。
出発前、美人店員に「行くよ」と声をかけると――

彼女は両手を高く挙げ、左右に大きく振りながら盛大にバイバイしてくれた。
食事中の周りの客が「何事?」と、こちらを振り返る。

ちょっと恥ずかしかったが、大いに元気をもらって眠気も吹っ飛んだ。
元気満タンで走り出した。

オーストラリア一周バイクツーリング DAY25。

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