元旦から、おバカさんがいっぱい……雨のPutty Roadと波乱の幕開け              Episode05/Part4

オーストラリアツーリング総まとめ(ルート・装備・危険)はこちら → 一周まとめ

旅は本当にわからない
2024年1月1日
デンマン(Denman)から54kmほど進んだところを右折すると、ウォレマイ国立公園とイェンゴ国立公園に挟まれる形で AUS ROUTE 69(Putty Road) が現れる。
Motorcycle Atlas Top100の31番に登録されている、峠道の推奨ルートだ。
できることなら走ってみたい。
……のだが、出発すると風が強く、進行方向の雲がどす黒い。

「これはダメだな」と一度は諦めたが、右折地点まで来ると、雲がほんの少しだけ明るくなっている。

雨覚悟で峠へ侵入。
道は不案内だし不安しかないが、ダメなら戻ると決めた。
薄暗い峠を進むと所々、工事で1車線になっている。
倒れた木や折れた枝があちこちに散在している。
先日のサンダーストームのせいだろう。

小雨がぱらついてきた。
路面を濡らすほどではないが、気分は最低。不安も満載だ。
寒くなってきて、手袋を交換し、上着を足す。用もたす。
4輪を先に行かせて、露払いしてもらう。

風景は日本の田舎の峠道とさして変わらない。
制限速度は100km。……アホか、である。

ジェットコースターみたいなアップダウンは相変わらずで、トップに登り切るまで次が右カーブか左カーブかわからない。
思わず「こんなんありー? マジか」と声が出る。

朝から何も食べていない。
さすがにまずいと思い、レストエリアで水とクッキーを流し込む。
再出発して数キロ行くとレストランが現れた。
(絵に描いたような、あるある話である)

レストランの駐車場に入ると、何人ものライダーがいた。
こんな天気に峠を走っているのは自分だけだと思っていたが――おバカさんがいっぱいいて、嬉しい。

元旦から雨の峠に来ている同類のおバカさん達と話していたら、なんだか元気になってきた。

峠の後半は道幅が広がり、路面も良くなり、
――制限速度いっぱいを使って走る。
アホの仲間入りである。
久しぶりにバイクを寝かせる走りは楽しい。
不安満載で入った峠だったが、来てよかったと思った。

来てよかった。
旅は本当にわからない。

WINDSOR~SINGLETONを結ぶRoute69中間地点にあるレストラン&カフェ。
人感センサーで近づくとガンガンなロックで踊り出す骸骨。

夕方、薄曇りのシドニーに到着した。

波乱の幕開け
1月2日
朝起きてTVニュースを見ると、クイーンズランド南東部が大雨による大洪水で騒ぎになっている。
1万人以上が洪水と停電で孤立しているようだ。
東海岸北部沿岸は、相変わらずサンダーストームとトルネードでやられている。

無理をしてでも天気の隙をついて内陸へ移動してきて良かった。
でなければ、いまだにクイーンズランドで足止めされていただろう。

一方で、ノーザンテリトリー州の一部では猛暑が続き、こちらも大変なことになっているらしい。
まさに異常気象、ということか。

そんなニュースの中、能登半島の震災の報が飛び込んできた。
まだ情報は少ないが、オーストラリアでも高い関心を持って報じられている。

新年早々、波乱の幕開けだ。
気を引き締めねばと思った。

1/3はSydney~Gosfordに抜ける旧道へ日帰りツーリング。
ライダーはジジイばかりは、何処も同じ。

オーストラリア一周バイクツーリング DAY70。
Sydney泊 この間の走行436km。

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