ヨークの宿で準備中……「あなたもアニメ大好きですね」と声を掛けられる                                         Episode03/Part2

オーストラリアツーリング総まとめ(ルート・装備・危険)はこちら → 一周まとめ

2023年11月26日
YorkではB&B(正式には Bed and Breakfast )を利用した。
旅の途中でも、何度かお世話になっている。

※B&Bとは、個人宅の空き部屋を旅行者に提供し、翌朝に朝食を振る舞う宿泊スタイル。
イギリス発祥で、オーストラリアでもよく見かける。
オーストラリアはイギリス連邦の一員だから、この形態が普及しているのかもしれない。

今回泊まったのは、ポールとジュネット夫妻が切り盛りするB&B。
宿もホスピタリティも素晴らしかったので、ご紹介する。

ポールとジュネット

(Episode03/Part2から続く)
走行距離が500kmを超えてしまい、York手前で疲れと痺れで朦朧となってしまった。
ヘロヘロで、予約していた「York’s Lookout Lodge」へ直行する。
……が、なかなか見つからない。

ナビは目的地到着を示しているのだが、それらしい建物が見当たらないのだ。
周辺をぐるぐる回った末に、ようやくそれっぽい家を発見。
農家のようなたたずまいで、自信はなかったが、とりあえず敷地に入ってみた。
玄関前でバイクを降り、恐る恐るベルを鳴らす。
すると、年配の女性が出てきてくれた。
裸足でペタペタと歩いていて、ちょっとワイルド。
心地よく迎え入れてくれたのが、ジュネットだった。

York’s Lookout Lodge入口 見つけるのに苦労した。

部屋は ”全てプライベート仕様”
ベッドルームを出てすぐ、廊下の向かいに宿泊者用のプライベート・リビングがある。
フリーワインにDVD、書籍まで自由に楽しめる。
食品コーナーのリフレッシュメントに加え、冷蔵庫にはビールや各種ドリンクも揃っていて至れり尽くせりだ。

このプライベート・リビングの向かい側が大きなスライド・ガラスになっていて、クローズド・テラスに出られる。
ここを通って気軽にガレージへ行けるので便利だ。
ただ、ジュネットから「開けたら必ず閉めてね、ヘビが入るから」
と釘を刺された。またヘビの話の登場だ。

トイレとシャワーもプライベート仕様。
これで一泊135豪ドル。
B&Bとしては少し高めの設定かもしれないが、内容と体験を考えると、十分お得だと思う。

B&Bなので夕食は付いていない。
ヨークの町のチャイニーズ・レストランで、焼きそばと春巻きをテイクアウトして、部屋のリビングで食べた。
せっかくの “プライベート・リビング” だ。
使わないともったいない。

ベッドルーム
プライベート・リビング
食品コーナー
チェアーの向かい側がクローズド・テラス

夫妻はバイク旅の先輩だった
夫妻も若い頃、バイクで旅をしていたそうだ。
リビングには、ホンダのワルキューレに似た重量級バイクにタンデムしている写真が飾ってある。

そのせいか、私の旅にも興味津々で、旅談義に花が咲いた。
そんな彼らですら「ソロでオーストラリア一周は偉業だ」と言ってくれる。
ましてや日本からバイクを輸送してきたこともあり、えらくリスペクトしてくれた。

ポールが「次はどこへ行くんだ?」と何度も聞いてくる。
西海岸の町へ行くつもりなのだが、名前が出てこない。
有名な場所のはずなのに、いろいろ説明しても上手く伝わらない。
ポールも申し訳ないと思ったのか、
「オーストラリアを一周するヤツが、次にどこへ行くのか興味があるんだ。」
と、理由を教えてくれた。
「明日の朝までに地名を確認しておく」
そう言って、今日は寝ることにした。

ポールは私が疲れているのを気遣い、何くれと世話を焼いてくれる。
朝起きたら、ジュネットが洗濯物をきれいに畳んでくれていた。

ポール

翌朝、朝食を済ませ出発の準備で、部屋とガレージを行き来していると、
突然、通り道のクローズド・テラスで

「お疲れ様です。おはようございます!」

日本語で声をかけられた。

クローズド・テラス
画面左にガレージに入る内ドアがある。
画面左がガレージの外ドア。

驚いて振り向くと、男性1人、女性2人のオージーが立っていた。
同じ宿に他のゲストがいることに、まったく気付かなかった。
(離れがあるので、そちらに泊まっていたのだろう)
これから朝食をとるところだったようで、ポールとジュネットが気を遣って時間をずらしてくれたらしい。

彼らは夫婦とその友人で、夫婦は以前、高崎と入谷で英語教師をしていたという。
そして旦那さんは、自らアニオタであると名乗ると――

「あなたもアニメ大好きですね」

と言ってきた……??

自分では気づいていなかったが、私はエヴァンゲリオンのTシャツを着ていたのだ。
(ユニクロで買ったやつだが…これ、エヴァTだったんだ)

さすがアニオタ。目ざとい。

ヘルシーな朝食。
シンプルだがゲストへの気配りが感じられた。

昨晩、ポールと約束したので、今日の行き先は確認済みだ。
これから、バッスルトン桟橋(Busselton Jetty)に向かうと言うと、
    ※Busselton Jetty:全長1,841m。南半球最長級の木造桟橋として知られる。

やはりアニオタ、
「千と千尋の海上電車のシーンは、バッスルトン桟橋にインスパイアされたって話があるんですよ」
と教えてくれた。
こういうジブリ由来の話は各地にあるので、真偽はさておき、ネタとしては面白い。

みんなに見送られ、Busselton Jettyに向けて出発した。

バッスルトン桟橋。
赤い列車(or歩き)で桟橋の先端まで行ける。



オーストラリア一周バイクツーリング DAY34。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!