2023年11月17日
エクスマウス(Exmouth)まで340km。
半島の先端近くにあり、何もない平原を延々と走る。
Exmouth近くなると海岸に並走する細い道が続くのだが、海は殆ど見えない。
先端の岬(North west cape)や西海岸のニンガルー(Ningaloo)方面にも行ったが、海と並走する道は海岸から数百メートル離れていて、ここも海は見えない。
所々海に向かう枝道はあるのだが、途中から深いサラサラの砂になり重い荷物を積んだロードタイヤでは太刀打ち出来ない。(正直ブロックタイヤでも、私の力量ではどーにもならないだろう)
砂が深くなる手前で、なんとかUターンして戻ってくるのがやっとだ。
人は見かけないし、こんな所でスタックするのは御免だ。
そんな訳で美しいと言われるニンガルー(Ningaloo)の海岸は、ほとんど見ることが出来なかった。
ここは4WDに極太ブロックタイヤが日常なのだと痛感した。
実際、トヨタのランドクルーザー率が異常に高い(感覚だが4割近くありそうだ)。
日本のようなカッコつけではなく常用車なのだ。
海になかなかアクセス出来ないし、Exmouthは思いつきでプラっと来て楽しむには難易度が高そうだ。
ジンベエザメ・ウォッチング(季節が外れている)とか、ダイビングとか、ボートとかそういった計画的な楽しみが主流なんじゃないだろうか。(ファミリーキャンプ除く)
実は、20代後半から30代前半まで、結構マジでスキューバダイビングをやっていた。
今回の旅で、折角オーストリアに行くのだから憧れのグレーバリアリーフをちょっとでも潜りたいと思ったのだが、流石に30数年ぶりなので危ない。
ダイビングショップに行って再講習を受けてリターン・ダイブする事も考えたが、お金もかかるし、あれこれ欲張るのもどーかと思い諦めた経緯がある。
ダイビングが現役だったら、ここは楽しめただろう。
そんな中、隣の部屋の中年夫婦や顔見知りになったオランダ人家族は、いたって普通の観光客で何を楽しんでいるのか良くわからない。
昼から部屋前のベランダでビールを飲んでお喋りばかりしている。
部屋前をエミューがウロウロしたりして、それはそれで楽しいと言えば楽しいのだが・・
併設しているキャラバンパークのキャンパー達は、日がな一日タープの下でチェアに座って本などを読んでいる。
ギラギラの太陽の下で、めちゃ暑いし赤土が舞って鬱陶しいのに何が楽しいのだろう。
ここに限ったことではないが、たぶん彼らは家族と一緒にアウトドアで非日常を過ごせればそれでいいのだ。
なので、子供のためにプールは絶対的必須施設でどこの宿でも必ずプールがある。
2023年11月18日
Exmouthを後にCarnarvonへ移動。
地平線が続く広大な草原の中を南下する。
横風が強い。
風が吹いたり止んだりするので厄介だ。
吹き始めが横からの突風になり、バイクが一気に横に持っていかれる。
風が強くても吹き続けているなら安定するのだが、突風は結構怖い。
時速105km。
体を屈めて走行する。(胸がタンクバックに付くくらい屈んで走るので腰が痛くなる)
後ろに後続車が追いつく。105kmじゃそうなるよな・・・
ミラーで後ろをチラチラ確認しながら走る。
申し訳ないと思う一方で、(後ろにつかれるのは嫌いなのだが) 今回ばかりはチョット安心する。
これで何かあっても後続が助けてくれる。
しばらくこの状態が続いたが、ついに後続車が痺れを切らして追い抜いて行った。
どんどん小さくなり、強風の中また360℃一人ボッチになり不安が募る。
Carnarvonまで360kmこんな走りが続いた。
今晩はキャンプする積りでキャラバンパークまで辿り着いたが、やはりテント泊するには風が強すぎる様だ。
急遽、キャラバンパークの入口で近場のモーテルを探して予約した。
夜中、腰の痛みで目が覚める。
まずい、今まで腰が張ることがあっても痛くなることは無かった。
腰が辛い時でもバイクを降りて30分もすれば、何事もなかった様に腰の事など忘れていたのだが。
いよいよ、長距離バイク乗りあるあるの腰と尻の痛みの闘いが始まるのか・・・
幸い、翌日には快方。
腰に負担が掛かるキャンプをしなくて良かった。
オーストラリア一周バイクツーリング DAY25、26。
Exmouth/Carnarvon泊 この間の走行704km
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