【西オーストラリアツーリング】 インド洋の町ブルームを経てパースへ南下編 Episode5 (カリジニ国立公園1)

2023年11月15日
工事だらけのPort Hedland郊外を出発すると、ナビが示すルートが工事で通行禁止になっていた。
仕方が無い、大体の方角はわかるのでナビを無視して走れる道をどんどん走る。
ナビはRerouteを繰り返すので、数キロ走って頃合いを見てナビのルートに従うと元の道に戻されたり、また通行禁止だったりする。
これを数回繰り返して工事地帯を迂回して、グレート・ノーザン・ハイウェイに乗ることができた。(ナビが無かったら途方に暮れていただろう)

ここからAuski Villageまで約260km。
この先は鉱山地帯なので、鉱石を運ぶロードトレインが沢山走っている。
赤土で茶色く汚れたロードトレインは、一層威圧感を増している。

横風が強くロードトレインとすれ違う時、「バンッ」と乱気流を受けバイクが煽られるので怖い。
オーストリアを一周した人達のブログで、ロードトレインとすれ違う時は怖いと言っていたのはこの事かと納得する。(この約3週間後ナラボー平原でとんでもなく怖い思いをするのだが、当然この時はまだ知らない)

赤茶けた風景の中、ギラギラの太陽と強風で快適な走りとは言えない。
なんか必死で走っている。
途中ギラギラした太陽をバックに、ロードトレインが赤い大地に真っ黒なシルエットで止まっている幻想的は光景があったが、写真を撮る余裕すらなかった。
今でも光景をハッキリと覚えていて残念に思う。

しばらく行くと、数か所でブッシュ・ファイアーの黒い煙が上がっている。
と、右前方に黒煙の竜巻が。

「あれは、どの位のパワーがあるんだろう?」とか考えながら走っていると、道がカーブし竜巻の方に向かって行く。
「えっ、大丈夫だよね・・そんなに大きくなさそうだし」と思っている内に、どんどん竜巻が近づいて大きくなる。
「止まった方が良いのか?」と思ったが、300mくらい先にロードトレインが走っているので「まぁ大丈夫だろうと」走り続けた。
「ロードトレインが大丈夫でも、バイクはダメってのは有るよな」とか思っていると、ロードトレインが減速し始める。
「・・・」ヤバいのか?
こちらも減速、ロードトレインが近づく、ロードトレインが停止すると、その前方を竜巻が通り過ぎて行った。
直後、強い突風を受けた。

今回は大丈夫だったが、もっと慎重な対応が必要だったかもしれない。
次への教訓にしようと思った。

Auski Village到着。
ポツンとロードハウスがあった。
ロードトレインの休憩所になっているようだ。

情報が少なく、どんな所かわからなかったのだがキャビンがあってホッとした。
暑すぎて、ここでテント泊はあり得ない。
キャビンには、小さな蟻がチョロチョロと隊列を組んで壁を這っているがまぁそこそこ清潔だ。

冷房で体を冷やし、冷たいコーラを飲んで一服して写真を撮りに外へ。
気温41℃、強烈な日射しだ。
短パン、Tシャツなので肌がジリジリする。
5分程で肌が耐えられなくなり、手のひらで覆いながら日陰に駆け込む。速攻で撤収した。
「こんな所を何時間も走ってきたのか」と正直驚いた。
ていうか、信じられない。
ヘルメットとラリースーツ(肩、肘、背中にプロテクター。至る所がチャックで開閉出来て通気性に優れている。重さ約2.5kg)で守られ、風を切って走っていたので平気だっただけなのだ。
「そりゃ、脱水もするわな」とつくづく思った。

前にも述べたが40℃を越すとヘルメットのシールドを開けると熱風で目が熱くて耐えられなくなる。
ジーパンの太ももは直射日光で痛いくらいになり、ブーツは熱を持ち、くるぶしや足首が側面に触れると暑いのではなく、熱くてアッチッチになる。

話が変わるが、3日前にPerth(パース)のモトラッドにメールでタイヤ交換とエンジンオイル交換の予約を入れているのだが返事が来ない。
今日、直接電話をしてみたら、向こうのメールシステムのトラブルで届いてないそうだ。
再度依頼すると9日後の11月24日朝一の受け入れになると言ってきた。
ちょうどこちらの希望も23日か24日だったので即OKした。

これで、安心して予定のルートでPerthに向かえる。

オーストラリア一周バイクツーリング DAY23。
Auski Kunjina Village泊 本日の走行261km。

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