【ノーザンテリトリー州オーストラリアツーリング】 インド洋の町ブルームを経てパースへ南下編 Episode1 (カナナラへ/相互扶助の精神)

2023年11月7日~8日
Cooindaに別れを告げ、次の目的地インド洋沿岸の町ブルーム(Broome)を目指す。
一旦Katherineまで戻り、ビクトリア・ハイウェイに乗り進路を西へ。
WA(西オーストラリア)州に入ったらグレート・ノーザン・ハイウェイに乗り換えて、ひたすら西へBroomeに向かう。

因みに、NT(ノーザンテリトリー)州とWA(西オーストラリア)州の間には時差がマイナス1時間半ある。
州境では検問も、主に植物の持ち込み検査をしている。
検査官に検査されそうになったので「どうぞご自由にと」言って荷物を指さしたら、検査官が「衣服しか持ってませんね」と言ってパスしてくれた。
基本、たいした検査はしていないと思う。

この辺から全般的にアドベンチャー感が強くなってきた。
赤土が濃くなり、レストエリアやガソリンスタンドが極端に少なくなった。
必要最低限という感じなのでギラギラの炎天下の中、水やガソリンの補給に常に気を遣う。
気温も更に厳しくなり40℃は当たり前、最高は45℃。
スチュアートハイウェイはEasyモードだったと思い知らされた。

牽引しててもカーブがあっても車は高速で飛ばしている。
野良牛?ここではないが、牛が轢かれて道端に転がっているのを2回見た。

余談だが、xxxハイウェイと聞くと日本の高速道路をイメージされるかもしれないが、こちらのハイウェイは単なる国道。日本の地方国道の直線路のイメージで概ね良いと思う。
路面は結構荒れたところもある。
州によって整備状況が違う(予算の関係か?)。
私の印象ではクインズランド州北部が一番走り難かった。路面が荒れている上に上下に畝るので高速で走っていると危ない。
制限速度は基本110km(NT州のみ130km)で居住区が近づいてくると段階的に100,80,60,50,40kmと減速が指示される。
オーストラリアの皆さんは、制限速度いつぱいで走る人が多い。

この状況だと130km+で飛ばす車多し。
下りブラインド且つこの路面/道幅で130kmの設定はかなり大胆というか・・・(アホか)です。

Katherineで一泊し、カナナラ(Kununurra)へ。
Kununurraの地名は、アボリジニの部族が使う言葉で「大きい川」を意味する「グナヌラン(Gunanurang)」の転訛だそう。
アボリジニ由来の地名は多いのだが、ナビに入力するのに一文字づつ確認しなければならず面倒くさい。

KatherineからKununurra迄は、マップの距離表示を積算すると456km。
その間ロードハウスが2つ(約190km地点と約270km地点)半端な距離なのと、ロードハウスの評点が低いので、灼熱の中キツイが一気にKununurra迄行くことにした。
出発の朝、ナビを入力すると目的地迄の距離が510kmと表示される。
試しにグーグルで経路検索してみるとKununurraまで520km弱とある。
マップが間違っているのだ。
「まじかぁ~」である。
この差はかなりしんどいが予定通りKununurra迄行くことにした。(;´д`)トホホ

Kununurraの手前50km位のところで疲れ果てて朦朧となる。
ひと気の無いレストエリアのベンチで横になっていると、一台の工事用トラックが入ってきた。
薄汚れた作業服のオヤジさんがノロノロ降りてきて「今日はWarmだねぇ(えっHotじゃないの?)」と言いながら私のそばを通り過ぎていく。
ちょっと会話した後は、手持無沙汰にチラチラこちらを見ながら水を飲んでる。
ひと気も無いしヤバい人だったら嫌だなと思い、早々に荷物を纏めて出発。
が、後から気付いたのだが、ベンチで人が倒れている(具合が悪くなっている)と思ってわざわざ立ち寄ってくれたのかもしれない。
相互扶助の精神が当たり前に共有されているオーストラリアなら十分あり得る話だ。
オヤジさん、気付かず申し訳ありませんでした。m(__)m

別れ際に、Thank Youと声を掛けといて良かった。

オーストラリア一周バイクツーリング DAY15。
Katherine /Kununurra泊 この間の走行779km

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次